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Jin's Diary&Essey

  #980
今迄の指揮、これからの指揮
Date: 2018/07/25(Wed) 
 あまり数は多く無いけれど、指揮法に関する本は日本にもある。しかし、そのいずれも余り役には立たないだろう。

 なんとなれば、それらの本の内容は極めて古ーい、古ーいものだし、そもそも指揮というものを「例の図形…中学の教科書にも出て居る “あの形”どうりに」腕を動かす事に深い喜びを感じて居る人が殆ど…だから。

 とくに、吹奏楽やコーラスなど児童、生徒、学生・・即ちアマチュアを相手に、これもあまり専門家とは云えない人が指揮している事が多いから。

 第一に、「あの図形」が良く無い。

「拍」は一点を示すべきであって例の曲線図ではどの辺りが「拍」の中心なのかが判然としない。

 岡本が常に指示するように V 字形の「尖った所」ただ一点をキチッと相手に示さなければ正しい指揮にはならない。

 来月行われる学会の第23回ワークショップでも、その点を徹底して強調するつもりだが、現在、指揮に興味を持っているひとは、大勢の前に立って「あの図形」に忠実に振り回す事が大好きなようで、なかなか改めさせる事が難しい。

 ひと昔前とは異なって、いまどき合唱や合奏をする人達は、たとえアマチュアと云えど「出だしを揃える」「一斉に大きくしたり小さくしたり」の指示を仰ぐ事は脱して居り、自発的に演奏する中で、もう少し全体的な音楽のサジェスチョンが欲しい・・と願っている。従って、メトロノームの代わりに刻むだけでなく、演奏しようとする音楽の「大きな流れ」を示してやる事の大切さを考えなくてはならない。

 欧米の一流の指揮を良く見、その真価を学んで行かなければ「人間メトロノーム」の滑稽さ、を脱する事は不可能。


     
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