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Jin's Diary&Essey

  #945
福岡に行って来た
Date: 2017/11/10(Fri) 
 年に何回か、火曜日に伺って音楽家達の研究会「火曜会」を育てている。
 指揮者、ビアニスト、声楽家、作曲家、etc...色々なジャンルで活躍する中堅音楽家…皆熱心に勉強をする人ばかり。
 研究の内容は多岐に亘る。 
  @ 機能和声学 ( H.リーマン方式を中心として )
  A 楽曲アナリーゼ
  B音感と指揮法 ( と云うよりむしろ指導法 )
  C 各個人からの質問に答える ( と云うよりむしろ全員でディスカッション )
  D その他、色々な話題を計4時間程
  発足当初からの人、その後参加した人、当然さまざまな欲求が混在するがその人ひとりの疑問に止める事無く皆で「バズセッション ( ああでもない … こうでもない … と ) 」するところに大きな意義を感じている。

 翌日その中の一人、M.H さんが長く指導している「コスモス」という女声コーラスの稽古に立ち会った。30人程のベテランぞろい、おそらく音大出身の人も数人いらっしゃるようだ。
 曲はペルゴレージのスタバート・マーテル全4曲、殆ど仕上がっていたので僕からはこの音楽の輪郭 ( カトリックの話、聖書のこの節あたりの解釈、その他… ) 、メンバー全員の眼差しがアマチュアのものではなく、まるでプロのオーケストラを前にしているような感覚を味わった。

 よってきたる所以は、指導者の高い見識、リーダー格メンバーの牽引力、さらに喰いつくような意欲溢れる音楽的衝動の賜物に違いない。この人達のような高水準のコーラスグループは稀。嘗て僕が指揮していた「くにたちカンマーコール」、A氏が指導する栃木県宇都宮市の男声合唱「ドン」、そのほか数団体だけのように思う ( 四国高松は苦い結末となった ) 。

 「軽薄短小」などと悪口を云わないでいられない昨今の日本のコーラス活動の中で、彼等・彼女たちのようなキチンとした格調高い、いわば「己の精神を芸術によって研磨する」いわばホンモノの音楽享受が主流とならなければならないと思う。

 その為の重要な要素の筆頭である所の「指導者育て」を弛まず続けなければ…と考えながら帰途に就いた。