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Jin's Diary&Essey

  #928
宇都宮で
Date: 2017/08/10(Thu) 
 K.藍原先生のお世話により、「恒例のレッスン」に行って来た。名だたる高校2校(男子校と女子校)、どちらもご指導の先生の綿密なトレーニングによって、もはや僕の口を挟む余地など無い。せめてのレッスンとして、客席から聞いた時に「より効果的に聞こえるであろうヒント」をそれぞれ2,3お話しした。

 とびっきり知能の優れた若者達は、さすが飲み込みが早く、近現代の音楽数曲を見事に演奏してみせてくれた。帰り際に思った事・・・それはコンクール審査委員の諸氏が「発声」だの「発音」だの「音程」だのもろもろの瑣末的な事にばかりに拘って、彼等の醸し出す宇宙的とも云える合唱芸術が「花開く手前の所でケチを付け」たりしなければいいのだが、と案じた。

 僕が関係しているTBSラジオの " こども音楽コンクール " を除き、他の合唱コンクールは「合唱指揮者 ! ! 」ばかり数人が集ってチマチマとしたコーラスを日本に植え付けようとしているようでまこと切ない。某公営放送コンクールのごときはしち面倒くさい、ちっとも感動などしない課題曲を事も有ろうに「模範演奏 ! ? 」と称してテレビやラジオで何度も全国に流し、それとそっくりの演奏でないものははじいてしまう不条理な様相、参加する側からは何年も前から指摘され続けているのに一向に改善しようとしない愚かさ・・・。

 TBSの肩を持つ訳ではないけれど、ここは高名な「声楽家」「管弦打楽器奏者」「作曲家」「音楽教育家」そして「指揮者 ( 合唱だけでなく、一般の指揮者 ) 」、夫々のジャンルから一名、計数人で聞くから、流行りの歌や此の頃の傾向などに関係なく「音楽演奏としての価値観」を採点評価するのだから「常連の優勝校」など生まれる訳も無く指導する先生も生徒も深く考えて選んだ任意の曲一つだけで精一杯のパフォーマンスを繰り広げる。

 へ理屈言って申し訳ないけれど、指揮者の世界に「歌劇指揮者」「吹奏楽指揮者」「大型オーケストラ指揮者」「室内楽編成指揮者」・・・などと云う名称が無い事はご存知と思う。ところが或る時、合唱ばかり指揮する事を職業とする一握りの人物が収入の安定を第一義とした「ユニオン」を作ることになった。僕もしつこく誘われたが「ポリシーおよび名称に合点が行かず、合唱だけしか理解しない人達と仲間になる事に気が進まず丁重にお断りした」。しかし、アッと言う間に大勢の人が参加して、歌劇も吹奏楽もオーケストラも作曲 ( 編曲 ) も理解しない ( 出来ない ? ) 人の集団が出現してしまった。やんぬるかな ! !

 これ以上書くとお叱りを受けると思うし、純粋に合唱音楽の研究にいそしもうとして「うっかり」加入してしまった人もいらっしゃると思うので止めておくが、音楽史において重要な位置を占める合唱音楽を正しく見つめる為に気付いて欲しいと切望して止まない。

 この日もうひとつのグループ、男声合唱「ドン」について述べるスペースが無くなった。稿を改めるとして今日はここ迄・・・