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Jin's Diary&Essey

  #924
ギョエテ とは
Date: 2017/06/19(Mon) 
 「俺の事か? とゲーテ言い・・・」というジョークが昔から有る。

 以前、ヨーロッパのあちこちを巡って遂にギリシャに辿り着いたことがあった。前から行きたかったエーゲ海の船旅を幾日か過ごしてヘトヘトになってアテネの空港に着いて次の目的地に行くためロビーで暫く時間を過ごしていた。いつの間にかウトウトしたらしく喧しい放送で目が覚めた。「ミスター、オーケモーロ !  ×番フィンガー迄お急ぎ下さい ! 」何回か聞いているうちにオーケモーロ とは俺の事らしい ! と気付いた。OKAMOTO という綴りを「オカモト」と発音してくれる国は中々無い。慌ててカウンターに行って確かめるとやはり己の事だった。あわや乗り遅れる所だった。

 井上孝夫さんという某出版社の校閲のベテランが居る。同じ神奈川県の出身と云う事で以前から何かと彼の文章は目にしていた。その中にロシア語に関連する文章で「ありがとう」を表音主義的表記にすると「スパシーバ」、文字転写主義的表記にすれば「スパシーボ」となる…というところがある ( その日本語、ヨロシイですか ? 新潮社刊 )。

 妙に日本語が上手い外国人が此の頃いる。きのうも地下鉄の中で大声で変な日本語で話す人物を見かけた。「ソウソウ、ソンデモッテヨウ、・・・ッテヤンデー ! ッテイッテヤッタゼー・・・」などと姦しい。どこかでアルバイトでもしているのか、あまり上等でない日本語に堪能なのも滑稽だし哀しい。せめて僕も変な外国語を聞きかじって得意げに話したりする事は決して…などと戒めるのにおおいに役立つ。

 生を受けてからそろそろ30.000日近く、いつまでも愚かな自分を振り返るためゲーテでも繙こうかな、ナンチャッテ。