[トップ] [検索] [管理用]
Jin's Diary&Essey

  #903
音楽の倫理力<結び>
Date: 2017/02/21(Tue) 
 音楽の倫理力とは 「音楽が人間に及ぼす力→<良い意味での感化力> <反対に人間を堕落させる力>の双方を指す」

 というヒンデミットの言葉を、#902<中>で紹介しました。僕流に翻訳すると「どんな食物を摂取していてもその人の 「健康=いのち」 と関連する・・・」という彼の教えでした。日頃どのような音楽を楽しいと聞き充実した人生の縁 (よすが) となしているか・・・を深く考えて行きたいと日頃思っている事をお伝えしたかったのです。

 文章の行間を読むことよりも、楽譜の隅々を読み込む事は遥かに難しい、しかしアマチュアでも良い指導者に手引きしてもらえば可能。" 一部の職業音楽評論家 " のように「弾けない、歌えない、作れない、聞こえない」などという不勉強の末に他人の評論を訳して紹介し、あたかもそれを " 音楽の水先案内人 " のように振る舞う様子を見て僕の対位法の先生「中村太郎教授」は「どんなに生活が苦しくても " 音楽評論家 " にだけはなってはいけないよ ! 」 と私たち学生に常に言って居られ、そういえば中村教授の最初の教科書は " ヒンデミット " の原書だった。

 知らない内に口笛でつまらないメロディーを吹く、学校の教科書に掲載されているあまり上等でない音楽を平気で教える、はたまた市民コーラスが苦心しながら バッハの ロ短調ミサ に取り組んで長い事四苦八苦した先に思いがけない深い喜びに遭遇する…、すべて「音楽の倫理力」が為せる技だった事を知ったあなたは、これからはきっと 「良い・善い」 音楽を求め摂取する事でしょう。

 教育音楽学会がワーショップに於いて目指している事は、まさにこのことだ…ということが " 朧げに、うっすらと " 見えてくる事を期待します。私にその道を示してくれたのは、師・岡本敏明教授でした。そしてそのことは歳を取るほどに大切な事柄としてぐいぐいとこころの奥底に入り込むのです。

 軽い読み物、日常雑感…のようなこのダイアリーにしては肩が凝った事かと思います。それでは又ね ! !

      http://www.k5.dion.ne.jp/~e_music/   に、たまにはお立ち寄り下さいな。