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Jin's Diary&Essey

  #882
嘘で固める
Date: 2016/10/11(Tue) 
 例の市場の話ではない。TVの撒き散らす嘘八百の事である。

 1950年代後半、世の中はTV絶頂期を迎えていた。高校や大学の同級生の中で成績優秀な連中は「花の民放」と浮かれて就職して行った。僕はそれを横目で見て羨ましく思う一方「驕れるもの久しからず」という一抹の不安が頭をよぎる事を忘れなかった。

 それから60年あまりが過ぎてTVの世界はすっかり変貌してしまった。かの大宅壮一がTVの出現に際して「一億総白痴化」と唱えたけれども誰もそれに耳を貸そうとはしなかった。しかし僕の見る所確実に彼の予言の通りになってしまった。

 例えば旅の番組、たったひとりで艱難辛苦の末辿り着いたように放送するけれども、実際にはカメラマン、音声さん、ディレクターその他がワゴン車に乗って並行して撮影し天候の心配や宿の手配などをこまごまと世話している。

 以前にも書いたけれど各種番組の司会者はタイトルすら諳んじる事無くカンペをチラチラ見ながらカメラ目線のふりをする。

 せめてスポーツの実況番組だけには " 嘘は無いだろう " と祈るような気持でいるのだけれど、こちらはヴィデオ再現シーンが異常に多くて、集中して観るというよりもただ単に推移を見せられているもどかしさ。

 テレビの唯一の収入源であるコマーシャルとて、画面の片隅に小さく「これは使用者の単なる感想です ! 」などとほざいて責任逃れをする ( これの酷いのは保険のCM・・・リモコンの一時停止で読んでご覧なさい ) 。

 何処を見ても真実などは見当たらず「偽りのオンパレード」だ。これで良い訳が無い。だから見てご覧、日に日にTV離れの人が増えて視聴率頼りのこの世界はもはや既に破綻してしまっている。

 駄洒落じみて恐縮ですが「花の命は短くて・・・云々」ということになった。甦れTVよ ! !

      大宅壮一さん ! 貴方にノーベル賞を。