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Jin's Diary&Essey

  #868
Schubert D105 inF 
Date: 2016/06/01(Wed) 
 ヘ長調のミサ、シューベルト17歳の時の作品で「初恋のミサ」などと不謹慎な呼ばれ方をすることもあるらしいけれども、美しさが教会音楽の枠をはみ出し、まるで彼の他の歌曲集と同じ甘美なメロディーが随所にちりばめられている。

 楽譜の外側 ( 文章で言えば行間のようなもの ) を読み取る事に未だ不得意な日本の合唱団は、この曲以外の彼のミサは良く取り上げられるようだが D105・ヘ長調の第1番は素通りしてしまう事が多いので残念に思う。

 Kyrie はまるでロザムンデの音楽のような牧歌的な歌い出しで、いきなり聞く者だけでなく歌うものの心までが鷲掴みにされる。この牧歌的な音楽は Christe eleisonのあと再び現れ、さらに終曲の Dona nobis pacem も同じメロディが使われており、40分を超えるこの長いミサを歌う者・聞く者を退屈させる事が無い。

 Gloria の中間部 Gratias は、ソリストの三重唱が傑出して居り、また終結部の Cum Sancto Spiritu のフーガは迫力に富んでいてコーラスがもっとも張り切る所。

 前半に比べ Credo からあとは比較的あっさりとしたもので、 Sanctus なども、たった 22 小節だ。

 このミサを、香川県の二期会合唱団が歌う。7月10日(日)14:00から香川県民会館大ホール !

 このころは「讃岐地方」の一番良い季節です。全国の皆さんお出掛け下さい。岡本が指揮する二期会合唱団はこれを入れてあと2回です。

 来年は東京カンマーコレーゲン室内管弦楽団を招いて Mozart Requiem ! これをもって 40数年に亘る香川二期会合唱団の客演を終了する予定です。あとはここの常任指揮者「藍川 佳津樹」氏がこの名門コーラスを率いることになります。