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Jin's Diary&Essey

  #857
ワークショップ迫る
Date: 2016/03/15(Tue) 
2007年に発足した「教育音楽学会」のワークショップも回を重ねて今度の月曜(祭日)の21日に第18回を迎える。

メインのテーマは発足以来一貫して「音感」「ボリフォニー研究」「指揮法」である。

「音感」は10年間一貫して " 倍音 " の聞き取りに始まり長・短・増・減のそれぞれ三和音の聴取とハミングによる歌いあわせ。

今回は初の試みとして理事の高牧恵里さんに「音感」のリードを委ね岡本は脇から見守り必要あれば補足を行う。このようにしてポリフォニーや指揮法の実習も理事や会員の中から慣れた人にリードを委ねて岡本は徐々に次の段階 ( 更なる高み ) へ移行する準備に入る。最終的な目的としては参加者ひとりひとりが「良く聞こえる耳」「楽譜の行間を読む力」を備えて古今の名曲を恰も文学の傑作を読み味わうのと同じように従来の「感性」のみに偏った音楽享受に留まらず「理性」をも兼ね備えて正しい音楽理解に達するように修錬してもらいたいと思っている。

ややもすると、明治以来日本人の西洋音楽との向かい方は " いい音、いいふし、心地よいリズム " 等と感情の部分だけで受け止め、その曲の成り立ち、構造、作者の意図 etc. を汲み取る所迄の力が殆ど欠如していた。なんとか大学の文学部美学科卒の自称「音楽評論家」という名の、なんと楽譜が読めない・弾けない・作れないような人達が放送をはじめ各種のメディアを通じて名作の「上っ面」だけをペロッと舐めるだけで作曲学的分析も同時代の世界史との関連や必然性に踏み込む事も無しに「あたかもガラスのケースに入れっぱなしで埃だらけになったフランス人形」程度の扱いで音楽芸術を貶めて来たことは慚愧に堪えない ( 勿論評論家の中にも弾ける・作れる等の力を備え、西欧の高名な評論家に並ぶ立派な人物も多くは無いけれども存在する ) 。

教育音楽学会のワークショップではいつものように「感性に偏した愛好者」から「知性を兼ね備えバランスの取れた音楽人」に一人でも多くの人が生まれ変わる事を願って「鋭い聴覚と思慮深い頭脳」を磨いてもらおうと思っている。

    我と思わん人物の勇気有る参加を期待して止まない。