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Jin's Diary&Essey

  #856
氾濫する音楽
Date: 2016/03/07(Mon) 
書いたり消したりしているうちに半月以上が過ぎた。
それは、朝から晩迄ひっきりなしにテレビ・ラジオから流れる音楽 〃 〃・・・に関する僕の所見。

ニュースが始まるからと言ってまず音楽、次のニュースに移るからと言って音楽、気象予報に移る時も音楽、スポーツのニュースも裏では音楽が鳴り続けている…そのあまりに多い事は異常だ。

照明と同じように切れ目無く音楽が流れる。卓球を観ていても音楽、なぜか卓球の時は「第九」のテーマが多い。

BGMに音楽を使う、といっても当然著作権料が関係して来るからBGMには50年以上経った無料で使えるクラシックを使う事が殆ど。著作権料がかからない音楽のサワリだけを集めて一枚になった「BGM用」のディスクがあると聞く、小賢しくも罪な事をする人が居るものだ。

今夜のコンサートで演奏する予定になっているモーツァルトのシンフォニーのテーマが昼ご飯を食べに入った食堂のBGMで流れていたりすると暗澹たる気持になる。指揮棒を振り落とした途端にトンカツの絵が浮かび上がりそうでいささか焦る。

優れた映画音楽と云うものは極めて稀で、殆どの場合音楽が鳴り過ぎているし、今しもテレビで仏像を彫っている映像の裏で鳴っているのはなんとモーツァルトのピアノコンチェルト ! 関連性も必然性も全く感じられない。考えるのは安直にBGMを垂れ流すディレクターの心根に存在する「憧れと疎ましさ」からくるクラシックでお茶を濁す姿勢。

一度で良いから音楽を一切流さないで優れた映像をこしらえてご覧なさい。それは丁度いっさいの照明と効果音を排除して白黒で緊張感有る優れた映像を試みる事に通ずる原点回帰と同じ事。

音楽が氾濫していないTVや映画を観てみたいものだと切に思う。