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Jin's Diary&Essey

  #855
コンサートホール<3-3>
Date: 2016/02/19(Fri) 
いよいよ出演する側から見た「楽屋」の話を書く段になって " はた " と書く手が止まってしまった。

「楽屋」とは出演者の支度部屋、つまり表の舞台に出る前の着替え、化粧その他の身繕いをする場所の事。裏にあるから裏話を「楽屋話」と言ったり変に事情通の人を指して「楽屋雀」などという言葉も有る。

僕の場合あまり無いが、親しい人が手みやげ持参で訪れる事あり、中には出演前の精神集中する暇も与えず長時間話し込む人も居たりして困惑する事も有ると聞く。しかしこれらは芝居や日本舞踊の世界に多いらしく「西洋音楽」と未だに言われて「憧れと疎ましさ」が混在している僕のジャンルでは割合と静かに着替えたり楽譜の要所をもう一度確かめたりすることもある (その為にビアノが設置されている部屋も最近は少なくない )。( 憧れと疎ましさを排除したいと願って来た僕の生涯 ! ) 。

そんな訳だから#853に書いたように「楽屋では楽器の練習や大声の話し声をつつしむ事! 」などといわれると楽屋の機能を外れてしまうので大いに困る。

これ以外にも「楽屋」にはいろいろな仕掛けや仕組みや秘密などが無い事は無いのだけれどそれこそ「楽屋話」になり、余り詳細に楽屋の話をここに書く訳にはいかない所だ。なんといっても年に100回コンサートがあれば100回楽屋を使うことになるので、せめて静かに心と身なりを整える場所でありたいと常に願っている。

「エピソード」・・・最近では殆ど見られなくなったけれど、どういう訳か開演前のホール全体にBGMを流す習慣のホールがあって,これから音楽を聴く( 演奏する ) 人達にまるで関係のないポップスなどを聴かされるのは言語道断 ! ホール事務所に行ってそのことを言うと「折角雰囲気を良くしようとしているのに…」と逆に開き直られて喧嘩になった事も有る。

職業音楽家になって50年余り、これから後何年楽屋にお世話になるのか " 天のみぞ知る " ところだがホールの施主と設計家と建築家に呉々もお願いしたい事は建物の格好や客席のキャパにのみ心を致すので無しにロビーの佇まい、音響効果の優れている事、そして出演者が十分に支度の出来る快適な楽屋を備えたホールを造る事をもっともっと勉強して頂きたい、と念願する。