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Jin's Diary&Essey

  #820
もしもし亀よ、の歌
Date: 2015/07/27(Mon) 
 最近のコマーシャルで「うそぎとかめ(石原和三郎 作詞・納所弁次郎 作曲)」を歌うのがあり毎日のように耳に入る。
 そして歌い出しのメロディーの間違いにその都度イライラさせられる。制作者および提供会社、さらにTV各社に訂正とお詫びをさせようかとさえ考えている。  

 もしもしかめよの節はもともと「ソ ミソ ミミ ⦅レ⦆レ」 (便宜上「移動ド」の表記で説明) と作曲されているのにCMでは「ソ ミソ ミミ⦅ミ⦆レ」のように歌われている。「そんな些細な事 ! いいじゃぁないか」という人も居るだろう。

 しかし、明治34年6月に「幼年唱歌(二の上)」に発表されて以来「これほど歌われたものはない…」と唱歌に詳しい金田一春彦が言うように、日本国民の心に深く染み込んだ大切な歌だと言ったら笑う人は居るまい ? この歌は、ほかにも何カ所か原作と異なる歌い方がされることがあって、金田一、安西愛子 共編による「日本の唱歌 (上・中・下) 講談社1977」の「上 166~167 ページ」に詳しい解説がある。

 制作者(又は歌った人間)は、 " うろ覚え " で録音したのだろうが、正式に作詞、作曲者が存在する音楽に対してあまりにも注意を欠いた行為である。これが文章を間違って引用された小説家だったら訴訟問題になるに違いない。

 実は7月はじめにも関連する事があった。「ボーイスカウトの愛唱歌 " 家路 (遠き山に…ドヴォルザークの新世界、第2楽章)"の2番は作詞した覚えが無い・・」と堀内敬三が言った事を昔直接耳にした岡本が、この歌の演奏に当たって合唱団にも客席の聴衆にも丁寧に説明・紹介したのである。

 細かい事を・・と笑う人が居るかも知れないが「文化」というものはこのようにして「細心、慎重」に受け継いで行かないとやがてボロボロになってしまうことを心配するからなのだ。日本はおしなべて「文化に対して鈍感」であることが不満だ。

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