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Jin's Diary&Essey

  #811
26%,12.5%,12.8%
Date: 2015/05/17(Sun) 
 どうしたんだ ? この数字は何なんだ ? と仰るだろう。
 少子高齢化、という厭な言葉が毎日のように新聞に並ぶ。26%とは65歳以上の人、12.5%は75歳以上、12.8%は14歳以下の事だそうだ ! 1億3000万人の内3300万人が高齢者、ときては己の年齢ももはや少数派などではなく、4人に一人の平凡な層の仲間入りをした,と云うこと。

 しかし,現状がそうなっているのにも拘らず高齢者を尊敬する扱いが希薄で違和感がある。自動車を作って売る会社も相変わらず「若者向け」を気にし過ぎるしデパートに行っても、街を歩いても国民の四分の一を気にかけている様子が希薄だ。交差点の信号の秒数然り、駅の階段にしてもエスカレーターのスピードにしてもハードが昔のまんまで4人に一人の"お年寄り"が忘れられている。

 相変わらず「前ふり」が長くなって厭味な年寄りのようになっている。今日の論点は楽譜出版の現状について・・。

 新刊のラインアップを見ると今をときめく売れっ子作家達の新作がズラリと並んでいる。僕も長い間コンクールの審査員を務めているからそれら新作の優れている事、歌う人達の挑戦的・征服的満足感に溢れた様子はよく分かる。けれどもそのステージに居る人は,コーラス愛好者の何100分の一であって、巷で毎週集って和気藹々と響かせ合って音が醸し出す「歓び」に浸っている人の内の一握りのエリートなのである。スポーツ産業がオリンピック出場者だけを相手にしていたのでは成立しないのと同様、コンクールに入賞する一握りの熱狂的愛好者向けの楽譜を出し続けたのでは楽譜業界は成り立たないだろうと思う。

 拙書のことで恐縮だがある出版社で出してくれた誰でも知っていて誰もが一度歌ってみたい,言ってみれば何の変哲も無い平凡な女声合唱曲集が10数年経って30刷りとなった。ベストセラー小説なら珍しい事ではないだろうが僕ごときが編纂した曲集が30も版を重ねる事は余り無い。決して自慢して言うのではなく、それこそ「ニーズに応えた」曲集であればこそ版が重なる。

 NHKのラジオ深夜便でのお喋りが契機となって高齢男声むけの曲集のアイデアがある。誰か出して呉れるのを待っている。