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Jin's Diary&Essey

  #810
お久しぶり
Date: 2015/05/08(Fri) 
 われわれ音楽を職業とするものにとっては有り難いようなそれほどでも無いような"ゴールデンウィーク"がようやく過ぎていつものリズムに戻った。リズムと云えば「緊張と緩和の相互作用」のようなものだから、月火水・・・と規則正しく重ねられて行って心地よく生活して行けるところを、休〃〃、仕事、休〃のように重なって行くと世の中全てがシンコペーション ( 狂った拍子感 ) になってしまって、まことに居心地が良く無い。

 シンコペーションが余り続くとそのことに鈍感になって刺戟としては感じなくなり、いつものリズムに戻った時却ってその事が新鮮・・・という、言ってみれば 「倒行逆施 ( トウコウギャクシ・・常道にそむくこと )」 のような具合になる。この倒行逆施は現代の音楽の様子にも表れていて、合唱コンクールなどを聴いていると、無茶苦茶にとっ散らかって聴いていて何も面白く無いようなへんてこりんな新作の競い合いのようになっていて「変わっていれば居る程」金賞に近い・・・と云うような事になっている。

 たまたま冷静な常識ある指導者がバロック時代の名曲を持ち出して立派な演奏をしたところで審査員諸侯の殆どはその時代に明るく無く鼻も引っかけないようなことになってしまって折角半年かけて歌い込んだメンバー迄が「やっぱり今流行りの新曲を取り上げれば良かった」などという倒行逆施状態になり、指揮者に対して 「倒戈 ( トウカ・・ほことたてが逆さになって味方に背いて敵にねがえりをうつこと )」 のような事になる例は沢山見聞する。

 脱線してしまった。小生、ゴールデンウィークの間は専ら机に向かって久しぶりに合唱曲集の編纂に携わっていた。男声合唱曲集に例の秋山日出夫編1〜6 ( 音友刊 ) 福永陽一郎編の若者向けのグリークラブアルバム1〜3 ( カワイ刊 ) ぐらいしか現在は無いのでいま、企業戦士として今日の日本の興隆を築いてくれたシニアの方達が久々にメンネルの響きに没入しようと大挙して歌い始めているのに適切な曲集の無い事を心配して「熟年向け曲集」を企画提案したと云う訳。

 今暫くすると出版社も決まって具体化すると思う。楽しみにお待ち頂きたいところ。