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Jin's Diary&Essey

  #802
氷上のチェス
Date: 2015/03/18(Wed) 
 カーリング というスポーツがあることを知ったのはつい最近の事。サッカーや野球、テニスなどと比べると激しい動きに乏しく、どちらかといえば一人で己と闘う…というゴルフのようなストイックな部分が多いように思われる。

 15世紀スコットランドで発祥したそうだが、日本では30年程前から知られ始めたようだ。2006年トリノオリンピックでチーム青森(女子)の試合が中継されてようやく広まり始めたたらしい。カナダあたりではボウリングのように親しまれ愛好されるようだが、「体育」などと身体鍛錬の面のみがスポーツだ ! ときめつける我が国のこと、わたしの本業である音楽を驚く程低く見てきた事にも似て、カーリングの戦術・戦略、それを実現するための身体面の隠れたトレーニングなどには目が行き届いていないのが現状で惜しい事だ。

 ここ数日、世界カーリングの中継に惹かれてテレビに吸い付けられているけれども、アナウンサーの無知と余計な喋りの多さにこのスポーツの「醍醐味」とでもいったデリケートさ溢れるゲームに没入しようとしてもままならない。
実況アナウンサーは、本人自身カーリングに対する知識に乏しいらしく"己自身の納得のため"のような 用語の解説やゲームの推移に饒舌の限りを尽くし邪魔の限り、さらに脇に居て補佐すべき解説者は単に選手出身としての見解・感想や視聴者無視の自分の興味だけの素っ気ない「もごもご喋り」に留まって観てる方としてはただイライラさせられるだけ。

 以前にもこの欄に述べた気がするがスポーツ放送というものは観ている人の邪魔をしない事が先ず大切で、野球で言えば
「打ちました打ちました、センターバックバック、入りました ホームラン! 」などという昔ラジオでアナウンスしていたときのスタイルそのままでは何の進歩も無かろう。比較的進歩したと思われる実況は「相撲」のそれで、言葉も控えめ、解説する元力士も賢い人が多いらしく必要にして十分の範囲で収まっている。

 俳句・短歌の世界では削り削って "こそげ落として" エッセンスを表現する事が修業だが、アナウンス・解説の分野ではこの辺りを真剣に悩み・学び、進言する人が乏しいのだろう"サービスのつもりが邪魔をする"ことに気づかず気の毒に思う次第・・・