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Jin's Diary&Essey

  #794
もう一歩踏み込むために
Date: 2015/01/18(Sun) 
 ロンドン、ロイアルフェスティパルホールのロビーにある売店にはその日に演奏される曲の楽譜が売られている。街の楽譜屋でも近々市内の各ホールで演奏される予定になっている曲の楽譜が目立つようひとまとめになって(日本で云う平積みのように)手に入り易くなっている。ということは聴衆(主として音楽学生)の中に楽譜に目を通しておきたい人が少なくないと云う事だと思う。

 イタリアのオペラ劇場の天井桟敷(立ち見席)の最前列には小さな机と電気スタンドがあってこれも学生だろうと思われるがオペラのスコアを開いている人が少なからず居る。

 ステージで演奏されている音楽を楽譜片手に聞くということは耳が疎かになる虞れが有るけれども、より深く理解しようとする者には不可欠のことでもある。僕自身はコンサートに行く前に充分読み込んでおいて当日は当然耳と目に集中して吸収して来たが
それでも家に帰るなり楽譜を開いて今さっき聞いた音楽を反芻することは屡々ある。

 芝居を観る人と原作・戯曲の関係はどうなっているのか分からないけれども似たようなことがあるに違いない、と思う。

 プロフェッショナルの人は当然の事、アマチュア愛好家も楽譜を読む力を付けるようにすると今迄よりもっと深く音楽が聴こえるようになると思っている。

 音楽を「おやつ」のように摂取するときは別として、少なくとも少しでも滋養になることを願って鑑賞しようとする時にはそれなりの準備が無ければいけない、と強く思う此の頃・・・

 コンサートに出掛ける事と美術館に出掛ける事が同次元であってくれれば良いなぁ、と思うのは少し堅苦しいのだろうか ?