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Jin's Diary&Essey

  #784
福岡・火曜会
Date: 2014/12/07(Sun) 
 この会の事は嘗て#353で述べている。今回は重複を承知でまた触れておきたい。

 僕が福岡で一番多く一緒に仕事し、いろいろな議論も闘わせた得難い指導者今は亡き行徳睦代さん(#384参照)が、
ある時「福岡で活躍している指導者のうちの何人かがもっと音楽の深い所を学びたい…と言っている、勉強会を立ち上げたい!」と言われ、以来何度か話し合ううち「指導者として最も大切なことをエッセンシャルに追求しよう」とアウトラインが出来上がり一回目の会合を持ったのは2002年だった。それから12年が過ぎ年三回の勉強会、数年に一度の公開研究発表を行って来た。内容は音感、指揮法、音楽理論の三本柱。作曲や編曲も深い所を目指し、手始めにリーマンの機能標による機能和声を学んでもらった。集まった10数人は非常に熱心で僕が昔音大で指導した学生達の何10倍も勉強してぐんぐん力を付けた。メンバーはふだん指揮する人、ビアノを教える事とコーラスなどの伴奏をしている人、声楽家、作曲家を目指す人などなどあらゆるジャンルに亘った。

 第一回目の研究発表は2005年の7月、九州交響楽団のメンバーによる弦楽4重奏をお願いして各人が選んだ古典の名曲(シューベルトのセレナーデほか)をそれぞれがカルテットに編曲したものを当日の午前中に一回稽古(本人が自分の作品を指揮)して、午後お客様の前で指揮、すなわち自作自演を行った。なぜ一回限りのリハーサルかと云えば、普段アマチュアを指導していると何度も何十度も稽古してくどいほど注文を付けるので「指揮法」でなく「弁舌法」みたいになって棒の動きによる影響が疎かになりがち、そこで自分が編曲したものをあまりごちゃごちゃと口で言わずに棒で相手に伝える体験をしてもらった。

 第二回目はその5年後、2010年の3月、こんどは木管4重奏に来てもらってヘンデルのハレルヤはじめそれぞれが選びアレンジ(うち一人だけ創作曲)をやはり午前中に一回稽古して午後お客様の前で指揮するコンサートだった。このようにしてどんどん書く力と指揮する力が付いて行った。

 それから4年経過し、そろそろ次の研究発表を…とみんなむずむずし始めている。次回は金管と打楽器をチャーターしてまた選曲・編曲・指揮の実習をと考えている。10年余りが経過して顔ぶれも少し入れ替わり、忙しくなって来られなくなった数人に替わって新しく加わった人が数人、新メンバーが加わる度に勉強は最初の頃やった事の反芻をする。スタートに戻るのでなく以前と同じ事を角度を変えて古いメーバーが飽きないような工夫をする。前に学んだ事をべたーっとなぞるのでなしに違う角度で学ぶ,これをアメリカでは「スパイラルメソッド」と言うらしいが僕にとっても変化が在って新鮮な気持で講義出来る。

 九州方面の方、参加してみませんか ! ?