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Jin's Diary&Essey

  #778
こどもと動物と
Date: 2014/11/11(Tue) 
 子役の存在が相変わらず盛ん、ドラマや映画でどうしてもこどもが必要な場合は仕方ないとしても、コマーシャルや下らないバラエティに迄出演させる現実を観ているとTV業界の堕落しきった視聴率稼ぎに唖然とする(拝金主義の極み)。

 こどもの頃、親に連れられて「僕の父さん」という映画を観た。カガミイチロウという当時売れっ子のボーイソプラノで子役が記憶に残っている。歳から云えば僕と一緒くらいだと思うけれどその後のニュースはとんと耳にしない。この世界の人間が云う所によると「子役が大成する事はごく稀 ! 」だそうだから幼少時にこまっしゃくれて大人の世界を見てしまうとちゃんとした人間になり難いのかも知れない。

 コマーシャルでもお菓子や遊園地など大人に混じってチョロチョロする程度なら致し方ないが、自動車だの建て売り住宅だの果ては保険の宣伝にまで子供を起用するとなると企画した人間の無軌道・不見識ぶりが不快にもに思われこどもの将来を心配する。

 これは程度を超えた動物依存の場合も同じ、「・・動物園」とかいって子犬や子猫はじめあらゆる動物の生まれたばかりのを集めて「可愛い可愛い」と大の大人が大騒ぎするのはおおっぴらな「動物虐待」そのもの !  最近ではニュース番組の中に迄関係のない子犬や子猫を映して人目を惹こうとする"さもしさ"には慨嘆あるのみ。

 触れたくない話題に段々近づくけれど、当初「少年少女」を集めて合唱や合奏を通して音楽に目覚めさせ、こどもの頃から芸術の森を逍遙する事にいざなおうとした所迄は尊い所業と思うけれども、やがてこどもを利用して溺愛する親を動員しコンサートを満員にして指導者の名が上がる…ようなことになると、これは非本質的な事であると思う。

 こどもの存在は尊くて魅力に溢れているのは確かだが、彼等はまだ発展途上にあるのだから大人の都合で人気取りに利用し、そのことで本人に必要以上の達成感に似た「有頂天」のよろこびを誇大に味あわせる事は注意しなければならない。
純真無垢を大人の都合で悪のりしてはならないだろう。

 「子役が大成する事はごく稀 ! 」という先人の戒めを改めて思い起こす時が来ている。大人の倫理観が欠如し続けている。
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