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Jin's Diary&Essey

  #771
編曲 ( Arr. ) ということ
Date: 2014/10/17(Fri) 
Arrange, 整える、整頓する、配置する、手はずを決める、脚色する、合意する・・・編曲する(合唱・管弦楽等のために)
ふだんでも「準備しておくよ !」 とか「手配しておきます」というときに「アレンジしておきます」などと屡々使う。

オーケストラは多くの場合始めから編成にあわせて曲が書かれる事がもともと多かった。けれども仲の良いフルート3人組がなにか合奏でもやろう、ということになればそうそう都合の良い出来合いの曲は見つかりっこない。また、たまたま意欲的な吹奏楽が「チャイコフスキーのシンフォニーを俺たちもやりたい…」となると自分達の楽器編成にあわせて音を配置し直さなければならない ( チャイコフスキーはとっくにこの世に居ないから ) 。そんな時に「編曲する」と云う必要が忽ち生じる。

管弦楽に編曲する事を「オーケストレーション」というが、どんな作曲家でも巧みにそれが出来るか、といえばそうでもない。
M.ラヴェルのように自作を絢爛豪華な織物のように楽器編成を施す名人が居るかと思えば G.ガーシュインのように、あの傑作「ラプソディ・イン・ブルー」でさえも自分がオーケストレーションを苦手としていて F.グローフェの手によって今日のような形が出来上がった、と云うような例もある。

指揮者は、普段から多種多様なな音楽に触れる事が仕事のようなものだからオーケストレーションについても優れた技術を備えている人物が少なくなく、T.ビーチャムの編曲によるヘンデルの舞踊組曲や L.ストコフスキーの編曲したバッハのトッカータなど知らない人は居ない ( 他にも著名な指揮者で編曲をしている人は沢山居る ) 。

 ここまでは例によって長い前置き・・・

合唱曲こそ「優れた編曲」によって面白くもなれば陳腐にもなる、ということをもっと歌う人にも指導する人にも知ってもらいたい ! と思っている。最近、コンクールで多く歌われる某作曲家のことだけれど、子どもや女声のための曲は ( ピアノ伴奏がかなり饒舌に支えているせいか ) 聞いていて面白い。けれど同じ人の作品で無伴奏曲だとアレっと思う程退屈だったり、まして混声合唱などになると人が変わったと思う程出来が思わしくなくなる例がある。ほかにも女声合唱の名作曲家で男声合唱だとつまらない例は他にも居る。

合唱の編曲は管弦楽や吹奏楽に比べたら遥かに取っ付き易い、第一なん10段も五線を埋める必要は無く精々3段か4段、既に多くの音楽を歌って(指揮して)いるのだから自分のグループのためにアレンジすることは難しい事ではない 

(続きは次回)