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Jin's Diary&Essey

  #755
知られざる名曲 ? !
Date: 2014/08/30(Sat) 
ある会の休憩中の席上、「知られざる名曲」というのはあるか、ないか、と云う話題が出た。

  真面目・実直で知られるAさん曰く、18世紀の大家の名を挙げて
    「あれほどの名作を書いた人のこと、未だ発見されそこなっている傑作が有る筈だ」

  些細なことでも断定的に言うと云われる某指揮者の発言
    「名曲であれば発表当時に話題となる筈、どんな大家にでも名作も有れば愚作もある」
 
  常識の発達したもう一人の演奏家の発言
    「バッハのマタイ受難曲のように何年も経ってメンデルスゾーンが発掘して甦演して初めて人々が知るようになった」

その場はそのくらいの話で仕事再開となり話題は途切れた。

そういえば何年か前、あるプロ演奏団体が「知られざる名曲シリーズ」と云うコンサートを開き話題を提供しようとした。
しかし、プログラムに並べられた曲目を聞いてつまらなかったこと「知られていなくて当然」と思える曲ばかりだった。それ以来  「名曲と云うものは初演された時から人々の耳を奪い,後世に迄受け継がれて行く(前出のバッハのみ例外)」
と思うようになった。

ただし、モーツァルトの名作といえども初演当時のシチュエーション・・・オーケストラの技倆や指揮者の楽譜の読み損ないなど・・・が原因で不評を買ったことも有るけれども、そのほとんどは「そんな筈は無い」と日を待たずして条件を整えて再演され「好評を博する」ということになり、何度再演されても評判にならない音楽はMと云えども愚作は愚作 ! と言うことに終る。

ところで、作られたばかりで未だ価値の判断もできないような音楽を選んでコンクールに提出する例が日本では絶え間ない。
折角貴重な時間 (人生の大切な一部分 ) を費やして稽古に励むことだろうから名作・傑作に心委ねてこの際己を磨くことにしたら良いのに ! と思うのは " 審査員席 " に座る僕の不遜な態度なのか、それともステージで一生懸命に歌う児童生徒の心の栄養を心配する親心と言って良いのか、悩むところ・・・