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Jin's Diary&Essey

  #754
70年を経て
Date: 2014/08/16(Sat) 
戦争に敗れて70年が過ぎようとしている。

9歳の頃だったけれども、1945(昭和20)年の夏は子どもなりに口惜しく思う一方ホッとしたことも記憶している。

7月の末に疎開先の沼津で焼夷弾と爆弾に襲われボロボロになって横浜に帰って来たことは以前 ( #702,630,461ほか ) にも書いた。8月になると段々空襲が少なくなり、その代わりに低空で飛んでくる小さい飛行機から射撃を受けたりビラを撒かれたりする日々だった。

広島・長崎に新型爆弾 !! というニュースに、放射線技師をしていた長兄は「原子爆弾という恐ろしい兵器」について詳しく説明してくれたけれど、僕には難しくてよく分からなかった。
ただ、想像を超える破壊力と「放射能」というものが何十年にも渡って樹木や人間に深い影響を与える…ということは大体理解したように思う。

15年ぐらい経ったある日、仕事で初めて飛行機に乗って広島を訪れた。着陸前の飛行機の窓から下を眺めた時、そこここに木々が茂っているのが見えた時 " ああ、良かった " と安心したことは今もハッキリと記憶している。

「戦争なんて愚かなこと」とバッサリ切り捨てられるマスコミ好みの知識教養人 ? がこの時期になると現れて平和の尊さをいろいろと仰るけれども、長い人類の歴史で「闘い」は必ず有ったことを彼等はどう思っているのだろうか。

「戦争」の真っただ中に育ち、戦渦を体験し、そのあとに与えられた「平和」をギクシャクしながらも一応味わって来た世代にとって、いまの日本の立ち位置や近隣諸国の冷たい仕打ちや遠くの友好国 ( と思っている同胞は少なくない ) から期待と共に寄せられるいろいろな責任や義務について、もっと深刻に受け止め深く考えたほうがいいと思うのは僕だけの取り越し苦労だろうか。