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Jin's Diary&Essey

  #739
演奏する時の表情「1」
Date: 2014/05/06(Tue) 
ピアノ,チェロ,クラリネット,トランペット,ティンパニ・・・
あるいは歌手がオペラのアリアやリートを歌う・・・コーラスも歌っている・・・
客席からは見えにくいけれども指揮者もいろいろな表情をする.

これらが,芝居の俳優が言葉と共に表情も又語りかけ演じる,と迄行かない所が何とも歯がゆい思いをする.

何が気に入らないのか,終始しかめっ面でヴァイオリンを弾くのを眺めているのは愉快ではない.そうかと言って,ある歌い手さんのように歌の内容に関係なくずっと微笑みかけられても聞いているほうは戸惑う.

ヨーロッパで屡々経験したこと,学生達の演奏の仕上げの段階で先生は広いホールの客席から,表情,歩き方,お辞儀の仕方,視線の配り方に至る迄立ち居振る舞い全体を指導する場面に遭遇して感心したものだ.

僕が勤務していた音楽大学でドイツから指揮者を招いてオペラを学んだとき,会場練習の最終段階でアンコール出入りのタイミングなどの練習で,役柄に従った歩き方やお辞儀など,こまごまと指導するのを見て「こんな無駄な時間があるのだったらもっとオペラを練習したら・・・」と発言する能天気な教授達が少なくなかった.

さてさて,これをお読み下さる貴方,「演奏を仕上げる」とは何処から何処迄を指すものだ,とお考えになりますか ?


続く