[トップ] [検索] [管理用]
Jin's Diary&Essey

  #727
真作・贋作
Date: 2014/02/06(Thu) 
昔から絵画・彫刻・文学・演劇ほか芸術の世界には「本人の作か、それとも他人のものか」という論議が゜尽きることが無い。
音楽ではバッハをはじめとして本人のものか他人の作曲か…という議論が限りなくある。

あのモーツァルトのレクィエムも彼が書いている途中で死んでしまい続きは弟子が筆を進め…というエピソードがあり、ベートーヴェンが心血注いで書き上げた曲を依頼者の某貴族が自分の作品として発表してしまう…などなどこの種の話は限りなくあってなん100年もかけて学者が真偽の程はもとより作品自体の価値等についての研究に打込んでいる。

今回、S氏がアイデアを練りN氏がそれを具体的な音楽として書き上げ、発表はS氏作として来た…というだけの話をまるで鬼の首を取ったように週刊誌、新聞、TV、ラジオ。ネットなどで騒ぎ立てている。

それならば、昔のマンガ、今のアニメはどうなるのか?
原作者がストーリーのもととキャラクターの最初のイメージを出した後はいわゆる「工房」なるところで大勢の職人達がせっせと書き上げて行くのが現実だ。あの大ヒットアニメのの原作者はけしからん、工房の職人達の著作権はどうなる…などと騒ぎ立てた所でナンセンスであることは明白。

高校生時代のことだが、売れっ子推理作家の「著作工房 ? ! 」に就職した同級生が居て「あたしが執筆している新聞小説読んでる?」などと大胆発言するのがいて良く聞くとその作家本人はプロット(筋書き)を提出した後は資料集めに忙しくて毎日なん100枚にもなる連載など書いている暇は無く、◎◎新聞はA君、週刊誌△△はB女、というように割り当てて書かせて本人は時折「どうなっている??」とチェックする程度であったと聞く。

きのう今日の騒ぎの原因は、ジャーナリストや勉強不足のコメンテイターあたりが歴史も知らず芸術も理解出来ず、日頃下世話な世界で糊口をしのいでいるだけなのに、こんなときばかり姦しい。

笑止千万!! 歴史と芸術を学びましょうね。