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Jin's Diary&Essey

  #698
強弱と抑揚
Date: 2013/06/21(Fri) 
前者をDynamik(ディナミク),後者をAgogik(アゴギク…いずれもドイツ語)と言う。

日本では「ダイナミック(英)」が浸透していて,男の大雑把な料理などに「わぁ,ダイナミック!」と歓声を上げたりする。

後者のアゴギク(英語əɡɔ́dʒik)のほうはあまり勉強されていないらしく,音楽の表現などでも「強弱」はやかましく教え込むけれども「抑揚」については比較的疎かのようだ。

音楽の表現はあとまわしにして先ずは話し方(話術)について・・・。

毎朝テレビの番組で「ズバ…ッ」と喋るおじさんが居る。M.Mという人らしいけれども,このひとの喋りはたいした事でもないことを大げさな抑揚で言いふらしている。これを耳にする度に僕はアゴギク過多を感じてしまうと同時に今の世の中,さもないことを大仰に云う傾向なのだろう…と思えて仕方ない。内容豊かな話題ならば静かに話しても聞く者の心に沁み込む筈。

さて音楽の話題,いまどきの若い人達の歌,平凡なメロディーをしつこい伴奏とくどい歌い回しで聞く者の耳を引きつけようとしているようだ。「良い歌」ならば,控えめな強弱と自然な抑揚で歌えばしみじみとした感情が生まれるのに。

柔らかに,大声でなく,感情を内に秘めて静かに語りかけ歌いかけることは今の世の中では受け入れられないのか? 

さもなければ競争相手があまりに多いので我先にガーッ、と喚き立てなければ自分を表現出来ないと思うのか,そのあたりは分からないけれども,一度機会を設けて歌い手さんと話し手さんを招き「ディナミクとアゴギク」についてじっくりと話し合ってみたい,と考えている。