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Jin's Diary&Essey

  #687
彼等がもうひと回り成長するには
Date: 2013/04/12(Fri) 
なにが成長するのか?    あまたある日本の「合唱」のこと。

たしかに上手なグループが増えて、声やハーモニー、リズム感など個々に(要素別に)評価すればその巧みさに舌を巻く、けれども技巧的に巧ければ巧い程聞き終えていまひとつ胸の奥底に迫りくるもののない物足りなさを残念に思う。
さらっと言ってしまえば「感心はするものの感動に乏しい」。

上手に描けていて感心する絵と、独特の筆運びが心に食い込んで虜になる・・・その違いのようなものと言っていいだろう。
いい録音で凄い音がするだけの話題のCD、大昔のMONO録音でノイズも酷いのだがそんな事を通り越して深い感動を覚える・・・その違いだ。   どうしたらいいか・・・ひたすらホンモノの音楽に触れる事以外に無い。作品も演奏も磨きに磨かれたものを見いだして何度も聞く、何度も歌う・・・骨董の目を養うにはホンモノのみに触れること。誰でも知っている。

いよいよ本題・・・

流行や評判に踊らされて選曲したり演奏したり鑑賞したりする姿勢をすぐに捨てること。
ヘンデルやバッハのミサ、オラトリオに始まりハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト (中略) グノー、ブリテン,ヴォーン・ウィリアムズ etc. オーケストラと合唱のために作られた大きく深い音楽の流れに一度でいいから身を沈めてごらんなさい。そこら辺にゴテゴテと存在するチマチマとしたコンクール向きの小型合唱などでは満足出来なくなる。

もっともどんな大曲でも、第一楽章からオーケストラと一緒にステージに座って最初から音楽全体を呼吸していなければホントの感動からは見放される。自分たちの出番のちょこっと前にゾロゾロ,ガヤガヤと入場し「フロイデ!フロイデ!」と怒鳴り上げるだけの年末行事ではホンモノの芸術作品に触れた事にはならず「ごちそうのつまみぐい」にしかなっていないことにそろそろ気づくべき。

オーケストラと声楽のために作られた中身の濃い、重い音楽を体験する機会を是非お持ちなさい。貴方は大きく成長します。